ルート概要
<日にち>
2022年6月4日
<メンバー>
2人 みやかわ、カネコ
<距離・獲得標高>
距離:35.3km
獲得標高:3,941m
行動時間:14時間53分
<コース>
2:40 観音平
4:06 編笠山
4:22 青年小屋(トイレ休憩)
5:47 キレット小屋
6:37 赤岳(八ヶ岳)
7:33 横岳(奥ノ院)
7:51 硫黄岳山荘 (休憩)
8:22 硫黄岳
9:26 東天狗岳
10:51 高見石小屋
11:28 麦草ヒュッテ(休憩)
11:52 麦草峠
12:27 茶臼山
13:12 山頂駅(トイレ休憩)
13:52 北横岳(南峰)
14:37 亀甲池
15:42 蓼科山荘(トイレ休憩)
16:10 蓼科山
17:08 蓼科山七合目登山口
17:32 白樺高原国際スキー場
イラストの記録はこちら↓

事前準備
八ヶ岳全山縦走・・・我々は2019年11月にも一度トライした・・・・。
しかし、そもそも半月板損傷していたりヘルニアだったりで身体のコンディションも悪い中、大阪を前日の夜仕事終わりに出発し、ほとんど寝ず弾丸で挑んで、速攻高山病になり
眩暈と謎の咳に苦しめられるというかなり悲惨な感じ。
更に11月だったので、寒さも辛く休憩するたびに体が冷えて具合悪くなる・・・
そんなこんなで、麦草峠でリタイアを決め、北横岳ロープウェイで下山した。

こんな感じ笑
そ こ で!
今回は同じ失敗を繰り返してはいけない・・・と
まず、私は半月板損傷、カネコはヘルニアをしっかり手術して完治させ(2020年に完了)
本番2週間前には、京都一周トレイル(70km、17時間行動)をこなして、長時間行動に身体を慣れさせ
1週間前に、南アルプス鳳凰三山へ行き高山にも身体を慣らすトレーニングをした。
更に、ゴールの蓼科山から一番近い女神湖に宿を取り、この宿にゴール後必要な着替えを事前に送って、荷物の軽量化を図る。
前日は温泉入ってしっかり休み、観音平近くの宿で19時くらいに就寝して備えた・・・

3年前の屈辱を果たすべく、当日朝2時半観音平に向かった・・・。
観音平~赤岳
午前2時半観音平到着。土曜日の夜中だったが、車はかなり停まっていた。
真っ暗の中午前2時40分にスタートした。

意外と車の多い観音平
前回は編笠山の登りで高山病になってしまったため、息を切らさぬようここはかなり慎重に進む。
一気に1000m以上登るため、ここでの飛ばしすぎは注意!

暗い中ひたすら登る
飛ばしすぎないと共に、呼吸も意識。
とりあえず吐くことをかなり意識しながら、淡々と登る。
山頂直下にくると風が出てきて寒くなり、急いで色々着こむ。

寒い寒い
そんなこんなで出発して1時間半弱で、編笠山到着。

朝になってきた
高山病にもなっていないし、意外といいペースでこれて順調な滑り出し。
編笠からは、雲海から顔を出す富士山が見えました。

朝の山って美しいな~
ここから、青年小屋へ一気に下ります。下っている最中にすぐに次の登り返しが見える・・・
青年小屋でトイレ休憩をし、権現の登りへ。
樹林帯に入り一回暑くなって、レインを脱ぐも・・・

日も出たしあったかいな~
権現の直下でまた急に寒くなる。調節が難しい・・・

足先も結構寒い・・・
大分明るくなってきて、山々が美しい・・・。寒いけど。
青年小屋から30分ちょい、権現小屋が見えてきた!

すごいところにあるな~
権現を通過すると、とうとう赤岳が・・・!
しかしまだ割と遠いな~

権現から赤岳ってこんなに遠かった?
権現直下は名物の長ーいハシゴ。
前回来たときは、真っ暗で恐怖心がなかったが、景色が見えると割と怖い・・・

結構な高度感・・・
ハシゴを超えてキレット小屋までひたすら下る。
キレット付近は、しっかり鎖がついているものの、高度感があり緊張する。

ガンガン下るよ~
キレット小屋で行動食を頬張り、いざ赤岳の登りへ。
始めは淡々と登っていたが・・・

長すぎでついつい、速くなってしまうペース・・・。

全然着かない~!
ひたすら登る。

富士山がきれい
山頂直下は足場はしっかりしているものの、高度感あり

慎重に行くよ~
山頂が見えてきた・・・!

もうちょい・・・!
そんなこんなで、キレット小屋から50分で赤岳山頂到着。

本日最高地点!!!
まずは前半戦の山場をいっこクリア!
体力的にも足もまだまだ余裕があるので、とっても順調!HP(※ヒットポイント、100がMAX)もまだ70くらい!割と元気!
・・・と思っていたが

恒例の眩暈がしてきた。赤岳の登りを飛ばしすぎたし、完全に呼吸を意識するのも忘れてた・・・
カロリーメイトと塩熱サプリ食べたら、少しマシになった。
これ以上悪化させないようにせねば・・・
横岳~硫黄岳~天狗岳~麦草峠
この区間は比較的下り基調になる。体力的には楽だが、下りがずっと岩場で下りにくく足を使わないようにして、進んでいきたいところ。
まずは赤岳の下り。ここも相変わらずガレていて下りにくい・・・。

前回は凍結しててここで渋滞した
朝なので人も少なく、快調に下る。
そして、赤岳を越えると遥か先に、蓼科が見え始める。

いっちゃん奥の左側に見えるやつ
何も見なかったことにして進む(笑)
横岳の登りでは、めんこい花(名前は知らない)が咲いてて癒やされる。

紫のめんこい花!
赤岳〜硫黄は人気ルートなだけあって、歩いてて本当に気持ちいい!

後ろに富士山!
高度感のある横岳を越えると、硫黄岳へ!数少ない走れる区間!

この日初めて気持ちよく走れる区間。笑
硫黄岳手前では、硫黄岳山荘でトイレ&朝ごはん休憩。
がっつり座って休むと、立ち上がりたくなくなるので、ストレッチしながらおにぎりを頬張る。ここでアクエリアス1本補充!
エネルギー補給して、硫黄岳の登りへ!

ここからの景色もいいよね〜
体力的には元気なのだが、高山病による呼吸障害が出始める…。咳が止まらない…

息が苦しい〜
そんなこんなで、8時22分硫黄岳到着〜

HP50…(急に下がる)
高山病はでつつも、前回より40分早く到着!
前回がこの地点で体調悪すぎたので、それに比べればまだまだ全然平気。

見納めになる、南八ヶ岳の山々。
アップダウンの多い南八ヶ岳にさよならして、北八ヶ岳へ!

北八ヶ岳方面。山の雰囲気が全然違う!
夏沢峠まで一気に下る。前回はここでカネコが膝を痛め失速。
今回も心配してたが…

全然平気。快調〜
ハイスピードで降りていく。私も足は大丈夫なのだが、全然追いつかない…。
夏沢峠を越えるとここから北八ヶ岳へ!
まずは根石に向かって登る。

南と違ってたおやかやな〜
まあまあ快調に登り、9時25分に東天狗岳到着!

こっから当分下り貴重!
午前中までに麦草峠目標がいけそうな感じになってきた…!
相変わらず呼吸器の調子は悪く、たまに目眩もするので、ここでもしっかり食べてから進む。
天狗岳からの下りは大きめの岩がゴロゴロ連なり、下りにくい。

ササッと下るカネコ。大岩苦手なワタシ。
中山あたりからは雪もちょこちょこ出てきた。
軽量化のため、迷わずチェーンスパイクを置いてきたが、緩んでるので歩くのには支障はなかった。

岩より歩きやすい(笑)
中山展望所。
ラスボス(蓼科)が大分近づいてきた。

まだ遠いけど…
こっから高見石まで下る!結構雪がしっかり残ってたが、この下りも斜度がないのであまり下りにくさは感じなかった。(※個人的な感想です)
寧ろ足に優しくて良かった笑

若干滑りながら楽しく下れる感じ
そんなこんなで高見石小屋到着。
今回は麦草ヒュッテで休憩しようと決めていたので、そのまま通過。

北八ヶ岳っぽい森を進む
丸山も超えて麦草峠へ!
この時点でHP30くらい!前回はここでHP2くらいだったので成長!(笑)
本当は麦草ヒュッテで蕎麦食べたいと思っていたが、ワタシの咳が止まらず…このご時世に店内に入れる状態ではなかった涙
水だけ補給し、店の外のベンチでおにぎりタイム。
ちなみに今回持ってきた行動食は全部でこんな感じ↓
カロリーメイト5袋持っていくも、今回全然受け付けず…柿ピーも全然食べれず、ライスピュレとジェルは比較的食べれた。(おにぎりはずっと美味しい)
2週間前にやった京都一周は全く逆で、ジェルとライスピュレはだめだったが、柿ピーとカロリーメイトはばくばく食べれた…。

ようわからんな〜
行動食まだまだ迷走中…
茶臼岳〜北横岳〜蓼科山
ここからは後半戦!前回茶臼岳からパスしてロープウェイで下ったため、ここからは未知。
まずは茶臼岳の登り。
しんどすぎて写真なし(笑)
赤岳以降、がっつりとした登りがあまりなかったので、久々の登りに色々やられる。
めちゃめちゃ急登はないが、ある程度の傾斜が割とずっと続く感じ。
しんどいしんどい言いながら山頂に到着し、縞枯山へ。

すごい景観!
縞枯山の下りは出だしかなり急!1回位滑って転んだような気がする…。
激下りをひたすら降りていく。

位置エネルギーがあぁ
思いっきり下って、縞枯山荘。
しばし走るの禁止の木道をのんびり進む。

のどかだなあ
13:10北横岳ロープウェイに到着。

ビバ!人工物!
ここでトイレ行って、大福購入。
あと2座に備えます。
観光客いっぱいの中、ボロボロの2人で北横岳方面へ。全然スピードも上がらず、ゼーハーして登る。
淡々と登っていくと後ろには朝(夜中?)から歩いてきた山々が。

随分遠くまで来たもんだ
13:52北横岳到着。

あと一座やあ〜!
この時点でHP15くらい。割とボロボロだが、足もまだ残ってるし、ほどほどのペースなら登れるって感じ。

いけるぞ!蓼科!

ここまできたら行くしかない…!
北横岳北峰を経由し、いよいよ蓼科山が目前に。

近く見えるが…
只今標高2480m。しかしここから、1950m近くまで一度下り、更に2530mまで登り返す。
500mの下りと、600mの登りがこの後に待ち構える…

なんてこったい…
まずは500mの下り!
つづら折りの急な下りが続くが、北斜面なので道の半分近くが雪…
急斜面に雪がつくと流石に下りにくく、かなり苦戦しながら降りる。

しんど〜!!!
しんどすぎてこの区間は写真なし(笑)
急斜面だったので足もかなり消耗。
30分くらい下り続け、亀甲池へ。
ここから、蓼科の取り付きまでは、この縦走で一番走りやすい道が続く。

走りやすいが、恐ろしいものが目の前に見える…
ラスボス見ながら快走し、とうとう蓼科山の登り口へ。
ここでHP10回復させられるベスパ、アミノ酸、ライスピュレ投入。

ベスパ
高いだけあってしゅごい!
わずかだがHPを回復させ、最後の登りに備える。
蓼科の登りははじめは北八ヶ岳っぽい森の中を登る。思ったほど急じゃなくて安堵…

まだ急じゃない登り
…すると
途中で涸れ沢を登るような道になり、こここら斜度も一気に増す。

なんじゃこれ〜!!
しかも見通しがよく、上まで見えるのだが、あるはずの蓼科山荘は全く見えない。
上を見上げては嫌になりながら進む(笑)
いつも登りで足が止まることはないが、ここでは思わず何回も止まってしまった…
本当にしんどかった〜
45分くらい登って蓼科山荘到着。
トイレ行って、本当に最後の登り!

あと200mアップや!

あと200もあるの…?
最後の登りは出だしからこんなん↓

いやあぁあぁぁあ(悲鳴)
ゴロゴロした岩の急登。最後の最後がきつすぎる!!
そして高山病が悪化し最後の最後で過呼吸になる。

なんやねんこの山!!
ここでHPが5くらいになる。
そして、かなり登ったところで「山頂まであと15分」という看板が出てきて、まだ登るのかと泣きそうになる。笑
すれ違う登山者の方に、そんなにかからん。雪渓渡ったらすぐだから大丈夫!と言われ、なんとか進む。
そして、
遂に…

着いた〜!!!
16:10蓼科山到着
山頂からは今日歩いてきた山々がしっかり見渡せた…

あの一番奥から来たんやで。
人間の足って意外とすごいなあ。
柄にもなく感動しました。笑

さて下るか。
そんなこんなで下山開始。
完全に終わった気分になってたが、まだ標高差1000mの下りが待ってる。
蓼科山の下りは雪は残ってなかったものの、ガレガレで全然下りにくい…。

足も死んだ…
ぐだぐだな感じで下り、7合目登山口へ。まだこっから女神湖まで標高差400を下る。
7合目から先はかなり走りやすい道が続くが、足死んでるので勿論全然走れず笑
最後はゲレンデの下り。

もうちょいや〜
足が痛すぎて歩くくらいのスピードで走りぬがら下る。

足バキバキだけど気持ちいい!
そんなこんなで、17:32。
女神湖に到着!!!

本当に着くなんて…
暗くなる前に下れて良かった〜!
14時間53分でゴール。ざっくり15時間以内に下れたらいいなあと思ってたから良かった〜(^^)
やっぱり八ヶ岳は景色良し、山々も変化があって飽きることなく歩けるええ山だった!
ただほとんど走ることはできず、ガレガレなのでなかなか足に優しくない山(笑)
蓼科山が本当にきつい!最後にこれはやばい!
今回まだ明るかったから頑張れたけど、暗い中あの登りは心が折れそう…

でも総じてええ山でした〜
車回収について
下山日はこのまま女神湖の宿に宿泊。
翌日、バス乗り継いで観音平に戻る予定だったが、なんと女神湖から白樺湖のバスが11:30くらいまでない。

全然時間ないやん…

下り基調だから意外と楽でした!
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